30代女性ならば誰しも、「今日はセックスしたくないな…」と思ったことがあるのではないでしょうか?
パートナーのことは大好きだし、普段はセックスを楽しんでいるとしても、体調やメンタルの調子などの様々な理由により、セックスをしたくないと思うことは決して珍しいことではありません。
恋愛コラムニスト
齋藤緑子
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫、セックスなど、誰にも言えない悩みを抱えた女性の心に寄り添います。
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫...
誰にでもセックスしたくない時はある?
処女でもあるまいし、30代にもなってセックスを断るのっておかしいの?そう思う女性もいるかもしれませんね。
しかし、セックスは体調や気分によって楽しめる時と楽しめない時があるということを知っている30代女性であるからこそ、「今日はセックスしたくないな…」と思うことはとても自然なことなのです。
約7割の女性が、セックスを断った経験がある
パートナーのいる女性を対象としたセックスにまつわるアンケートにおいて、「セックスをしたくないと思ったことがある」と答えた女性は全体の約8割。そして、「実際にセックスを断ったことがある」と答えたのは全体の約7割という結果が出ています。つまり半数以上の女性が、セックスをしたくないから断ったという経験があることになります。
ここで注目したいのが、「セックスをしたくない」と思う女性が必ずしも全員セックスを断っている訳ではないということ。やはりパートナーから誘われればセックスを断りづらく、したくはないと思っていても上手に断れずにしてしまうという女性もいるということですね。
セックスをしたくない理由
では、なぜ女性はセックスをしたくないと思ってしまうのでしょうか。上手に断るためには、まずはそこから考えていきましょう。
気分が乗らない
特に理由はないけれど、セックスに対して気分が乗らない、というのが一番多い理由ではないでしょうか。パートナーのことも好きだし、セックスも嫌いではない、体調も悪くはない。それなのにセックスしたくないのは、気分が乗っていないのです。
女性の身体はホルモンの乗り物と言われるほど、ホルモンバランスに気分が左右されやすいもの。女性の身体はホルモンの働きにより、排卵前に一番性欲が強くなると言われています。同じように、ホルモンの働きによって性欲が減退し、セックスしたくないと思ってしまうことも当然なのです。
疲れている
仕事でへとへとに疲れている時、男性の身体は子孫を残すためにセックスがしたくなると言われていますが、女性は別です。セックスって案外体力を使うものですし、疲れている時に余計疲れるようなことはできるだけしたくないですよね。
心が疲れている時に、パートナーのぬくもりを感じるのってとても癒されるし、幸せを感じるもの。しかし身体にはセックスをするほど体力は残っておらず、セックスよりもただ抱き合って寝たいなー、なんて思うこともきっとあるはず。
体調が悪い
ひどい頭痛がしたり、お腹の調子が悪かったりしてあまり体調が良くないと、セックスどころではないですよね。セックスは女性側からすれば身体の内部を異物で掻き回される行為です。体調が悪いときに無理をしてセックスをすると、余計に悪化してしまうことも。
体調が悪い時にセックスをしても当然気持ち良くはなりません。また無理してセックスをすると身体の準備ができておらず、痛みを感じてセックスに対してトラウマが残る可能性もあります。
生理中である
生理中にセックスをするとシーツが殺人現場みたいな惨状になりますし、生理痛でお腹は痛いしニオイは気になるしで、女性にとってはできれば避けたいものですよね。でも男性には「生理でも俺は大丈夫だよ!」などと言う人もいます。「お前は大丈夫でも私は大丈夫じゃねえんだよ!」と怒りたくなることもあるでしょう。
生理中のセックスに関しては、「全く感じないしむしろキライ」という女性と、「いつもより感じる」という女性に分かれます。しかし、どちらにしても生理中のセックスは女性の身体にとってはおススメできません。膣の抵抗力が下がっているので雑菌が入って炎症を起こしてしまったり、流れ出る経血が逆流して子宮内膜症の原因になったりなど、女性の身体には良くないと言われています。
自分の身体を守るためにも、生理中のセックスを断るというのは大切なことなのです。
セックスばかりの関係になりたくない
パートナーと会うたびにセックスをしていたり、あまり会う時間が取れずにセックスをしたらすぐ帰ったりするようなことが続くと、「なんだかセックスをするために付き合ってるみたい…」と不安になることもあるでしょう。その不安が、セックスしたくないという気持ちに繋がってしまいます。
セックスだけを目的としているなら、セフレで充分。ちゃんと付き合っているパートナーなのですから、たまにはセックスをしないデートをして、身体だけではなくお互いの心まで大切に思っているということを確認したいものですよね。
そもそもセックスが好きではない
セックスをしたくないと思う女性の中には、そもそもセックスが好きではないという人も少なからずいます。セックスに対して良くない思い出があったり、気持ち良いと感じずに、痛みを感じてしまうばかりであったり、セックスが好きではないと思う理由は人によって様々。
セックスが好きではないのなら、パートナーに誘われてもあまり気が進まないのは当然のことです。無理をして気の進まないセックスに応じ続けていると、余計にセックスが嫌いになってしまうこともあります。
セックスを断りづらいのはなぜ?
セックスをしたくない理由はちゃんとあるのに、どうして断りづらいと思ってしまうのでしょうか?そこには複雑な女性の気持ちが隠されています。
パートナーを傷つけたり、機嫌を損ねてしまいそうだから
セックスをしたくないと伝えた時、パートナーを傷つけてしまったり、浮気を疑われてしまったり、機嫌を損ねて重たい空気になったりするのが怖い。そう思ったことはありませんか?
そんな気まずい思いをするくらいなら、気が乗らなくてもセックスに応じてしまうという女性は多いのではないでしょうか。しかし相手のご機嫌を取るためのセックスは、きっと気持ち良くもなんともないですよね。
男性の気持ちはとてもデリケート。理由もなくセックスを断られたり、冷たい言い方で断られたりすると簡単に傷ついてしまいます。もう自分の事は好きじゃないのか、もしかしたら他に好きな人でもいるのか、などと疑う男性もいます。
しかし、女性の心と身体も同じくらいデリケートなもの。お互いの事を大切に思うからこそ、断り方ひとつでも大切にすべきなのです。
そのままセックスレスになるのが怖い
セックスレス夫婦に一番多いパターンが、「妻にセックスを断られたから」というものです。このパターンはまだ結婚していないカップルにも当てはまることがあります。女性にセックスを断られると、男性は次に誘ってまた断られるのを恐れてしまい、自分からセックスしたいと言えなくなってしまうのです。
女性側の気持ちとしては、セックスをしたくない時はあるけれど、この先ずっとセックスをしたくない訳ではありません。しかし一度断ったことをきっかけにセックスレス状態に陥ってしまうのが怖くて、セックスしようと言われると断れない、という女性もいます。
セックスをしたくない時の断り方6つ
断りづらい気持ちはあるけれど、どうしてもセックスしたくない。そんな時、パートナーの気持ちを傷つけることなく上手に断る方法を6つご紹介しましょう。
体調が悪いと伝える
体調が悪くてセックスをしたくないのなら、ここはもう正直にそれを伝えましょう。あなたのこともあなたとするセックスも決して嫌いになった訳ではないけれど、今日はとにかく体調が悪くて辛い、という風に、フォローを入れながら自分の体調の悪さもアピールすると効果的です。
大切な彼女に体調が悪いと言われれば、普通の男性ならば心配をして身体を労わってくれるはずです。それでも機嫌を損ねて背中を向けて寝てしまうような男性ならば、セックスだけを目的として付き合っている場合も。
生理中であると伝える
本当に生理中であるのはもちろん、どうしても気分が乗らない時は生理だと嘘をついても良いでしょう。生理中にセックスするのを好まない男性もいます。
また生理痛でお腹や腰が痛いと訴えたり、生理中のセックスは身体に良くないからセックスしたくない、と理由を話してから断ると、生理中でも構わずセックスしたがる男性も身体の事を気遣って納得してくれます。
ただ頻繁に生理中だと言って断っていると、さすがに男性も気づきますので嘘はほどほどに。
疲れているアピールをして、先に寝る
とても疲れているからセックスをしたくないけれど、他にデートをする日がなくてその日に会うことになったり、同棲していて毎日一緒に眠ったりしていることもあるでしょう。そんな時はいつもならイチャイチャしてそのままセックスをするところで、「ちょっと今日疲れちゃってて…」とお疲れ、おネムアピールをしましょう。同棲しているなら、先にベッドに入って寝たふりをしても良いですね。
お互いを大切に思っているもの同士ですから、パートナーが疲れている時は労わってあげたい、そっとしておいてあげたいと思うものです。
ハグだけしたい、とかわいく甘える
セックスをしようと誘われてもしたくない時、「今日はヤダ」などと冷たく断ってしまうと男性は傷ついてしまいます。そんな時は「うーん」と考える素振りを見せたうえで、「今日はハグだけしたいな!」とかわいく甘えるのもおススメです。または、「イチャイチャだけしたい」などと、セックス以外の身体の触れ合いを欲しがっていることを伝えましょう。
ただ、あまりイチャイチャしすぎると男性はセックスをしたくてもできない生殺し状態になってしまうので、あまり濃厚なイチャイチャよりはハグ程度にとどめておくのが相手のためでもあります。
いつならできるか伝える
いつもはセックスの誘いに対してわりと前向きに応じているけれど、疲れていたり、生理だったりして理由があって今日はしたくない。そう思ったら、その理由をちゃんと伝えるとともに、「次会った時にしよ」と、いつならセックスできるかを明確に伝えておきましょう。具体的な日にちがわかればなお良いでしょう。具体的な日にちを示されると、男性は意外と納得してくれるものです。
セックスを断られた男性が恐れているのは、女性が自分とはもうセックスしたくないと思っているのではないかということです。その不安を、具体的にいつできるかを伝えることで解消してあげましょう。
セックスなしの日も作りたいと伝える
会うたびにセックスばかりしているのが気になって、セックスしたくないと思うのであれば、「たまにはセックスなしのデートもしたいな」とパートナーに伝えましょう。手を繋いでお出かけをして、ゆっくり食事をして、帰り道にはハグやキスを沢山して。セックスをしなくてもそれだけで充分に愛情を伝えあうことはできます。
意外と男性も、「会うたびにセックスしてて、身体目当てと思われていないかな」と気にしていることもあるので、一度セックスなしのデートを提案してみるのはいかがでしょうか。
パートナーを傷つけないように、上手にセックスを断ろう
セックスを断るにはとても勇気が必要ですよね。断ることによって相手を傷つけてしまわないかと思うとなおさら。
しかし、自分の気が進まないこと、つまり気の乗らないセックスを我慢して続けていると、いずれ限界が来て二人の関係に危機が訪れることもあります。相手の気持ちと同じように、自分の気持ちも大事にするためには、たまにはセックスを断るということも必要なのです。
セックスを断るうえで重要なのは、決して相手を嫌いになったとか、他に好きな人ができたからしたくないという訳ではないということを、ちゃんと伝えること。今日はこういう理由でできないと明確にしておくと、男性も安心してそれを受け入れてくれます。
監修者「齋藤緑子」のまとめ
できれば嘘をつかずに本当の理由を伝えるのが一番ですが、理由が見当たらないけれど今日はしたくない、という時はちょっと大げさな表現や、バレない程度の嘘も利用していきましょう。