「昼顔」や「あなたのことはそれほど」のように、少し前に人妻が不倫するドラマが大流行しましたよね。ドラマの中だけではなく、現実に不倫をしている人妻は多く存在しています。夫や子どももいる幸せな家庭がありながら、どうして不倫をする人妻が後を絶たないのでしょうか?
恋愛コラムニスト
齋藤緑子
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫、セックスなど、誰にも言えない悩みを抱えた女性の心に寄り添います。
関西在住ライター。マッチングアプリを利用して30人以上の男性と出会い、男女関係にまつわる様々な取材を敢行中。恋愛や不倫...
不倫妻はどうして不倫に走るのか?
ではまず初めに、不倫妻がどうして不倫に走ってしまうようになったのか、その理由について深く掘り下げていきましょう。
女性として見られたい
結婚をして子どもを産み、長く一緒に暮らしていると旦那からは子どもの母親、家庭を守る存在として見られるようになり、ひとりの女性として扱って貰えなくなることがあります。また、家事や育児に追われて身の回りに構う余裕がなくなったり、旦那に対しても子どもと同じように接してしまったりして、自分自身も女性らしさを二の次にしてしまう人妻が多いこともその理由のひとつです。
確かに子どもの頃から、自分の母親をひとりの女性として認識していたことはなかったように思いませんか?母親というのは家庭に尽くしてくれる存在で、そこに女性的な何かを感じることはなかったはず。
さらに専業主婦になると特に社会から隔てられてしまうこともあり、自分を女性として見てくれる人はひとりもいません。そんなとき、自分をただの女性として見てくれる人が欲しい、女性としての自分を取り戻したいと感じ、不倫に走ってしまう人妻がいるのです。
もう一度トキメキが欲しい
独身の頃は恋愛をして、ドキドキしたりときめいたり、悩んで苦しんだりして刺激のある日々を送っていたのに、結婚をしてからすっかり生活が安定してしまい、ドキドキすることもなくなってしまいます。そんな時に新しい刺激やトキメキを求め、不倫に走る人妻もいます。
特に家庭や育児がひと段落し、ひとりでゆっくりと過ごす時間が増えるともう一度恋をして刺激が欲しいと思うことが多いようです。夫はすっかり自分に興味を失くしているし、子どもたちも自分の交友関係を築いていたりして誰にも相手にされない。そんな寂しさもあったりするかもしれませんね。
穏やかな生活はとても安心できるけれど、できるならもう一度独身の頃のようにドライブデートをしたり、素敵なレストランで食事をしたり、そんなドキドキワクワク、トキメキが欲しい!そのような理由で、不倫に手を出してしまう人妻は少なくありません。
家庭や旦那に不満がある
時には母親として、時には嫁として、そしてひとりの社会人として、ご近所や職場の付き合い、親戚付き合いなど、結婚をしている女性はマルチプレイヤーであると言っても良いでしょう。その複雑な人間関係の中で生まれるストレスは計り知れません。
家庭があまりうまくいっていなかったり、旦那との関係も冷え切っていたりすると、ストレスを抱えた自分を癒してくれる存在をどこかに見つけたいと思うこともあるでしょう。それが友人であるのか、子どもであるのか、はたまた不倫相手であるのか。自分のストレスのはけ口をどこにもっていくのかはその人次第です。
不倫をするとその相手に会うことでストレスを解消できたり、息抜きができたりして家族に優しくできるから、家庭がうまくいくようになるという話をよく耳にするように、家庭を円満にするために不倫をしているという人妻もいるようですね。
セックスがしたい
結婚をしてある程度経ってしまうと、お互いに性的対象として配偶者を見ることがなくなり、セックスレス状態になってしまうというのは珍しいことではありません。また、子どもが産まれてからどちらかがセックスを拒否するようになるというのもよく聞く話ですよね。
日本性科学会が定めたセックスレスの定義は、「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップル」というものですが、一般的には「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」という状態をセックスレスと呼ぶことが多いようです。そして、セックスレスは拒否されたと感じた側が浮気、不倫に繫がることが多いとも言われています。
男性は若いうちに性欲のピークを迎え、女性は年齢を重ねてから性欲のピークが来るというように、男女の性欲のピークにはズレがあります。また、「嫁だけED」という言葉もあるように、自分の妻にだけ性的欲求を感じなくなってしまう男性も少なくはありません。そこで、ピークを迎えたのに解消をすることのできない性欲を持て余し、不倫妻が爆誕するわけですね。
不倫妻はどこで相手を探してる?
人妻が不倫をする理由を理解したところで、そんなに都合よく不倫相手ってできるの?という素朴な疑問を抱くことでしょう。そこで、不倫妻がどのようにして不倫相手を見つけているのかを調べてみました。
出会い系サイト
近年はマッチングアプリなどというオシャレな名前で呼ばれることの多い出会い系サイトですが、既婚者の登録者数はかなりの数であると言われています。出会い系サイトには沢山の男性がいますし、年齢や住んでいる場所、趣味や年収に至るまで、プロフィールから自分の好みの男性を選ぶことができます。
また、女性であれば既婚でも独身でも登録するだけで男性からは沢山のメッセージが来ますので、ちょっとモテモテ気分を味わえることも。既婚男性は自分と同じ立場の既婚女性と出会いたがることが多いので、既婚女性でも需要は山ほどあります。スマホひとつで手軽に始められますし、共通の知り合いもいないのでバレることもありません。不倫相手を探したい人妻にとって出会い系サイトはかなり便利なアイテムであると言えるでしょう。
地元の知り合い
地元の飲み仲間であったり、PTAの集まりで知り合ったり、友人に紹介されたりして不倫相手と出会うこともあります。地元の知り合いであれば身元もはっきりしていますし、出会い系サイトのようにどこの誰かもわからないということはないので安全性が高いと言えますが、問題なのは共通の知人がいるということ。
不倫相手と一緒にいるところを共通の知人に見られれば、「あの二人あやしい」と噂になって旦那の耳に入り、不倫がバレてしまう可能性があります。
地元ではデートをしない、紹介してもらうのであれば口の堅い友人に限る、というのが地元で不倫相手を見つけるための必須条件です。
元彼
同窓会や、街で偶然で再会した元彼と、焼けぼっくいに火がついて不倫関係に、というのは昔からよくある話ですよね。元彼ならば自分のことをよく知っていますし、気軽になんでも話せるので再会した瞬間に距離が縮まりやすいもの。懐かしさはすぐに恋愛感情に変わってしまうこともあります。
また青春時代を共に過ごしてきた相手ならば、まだキラキラと希望に満ち溢れていた頃の自分に戻ったような気持ちになって、改めてドキドキワクワクできる、ということも。
ただ、いいことばかりではなく、自分と元彼がかつて付き合っていたことを知っていた人が多いので、二人で会っているところを見られれば旦那バレに繋がりやすいということには用心しなければなりませんね。
旦那にバレないようにするには?
不倫妻にとって一番避けたいのが、もちろん旦那や家族に不倫がバレてしまうこと。秘密の恋がバレないように、不倫妻はどのような工夫をしているのでしょうか。
少し離れた場所でデート
不倫妻が不倫相手とデートをする時は、知人に見られるのを避けるために自分の生活範囲から少し離れた駅や、普段はあまり利用しないショッピングモールの駐車場で待ち合わせをします。二人で街を歩くのも危険が多いため、いつもホテルで密会、という不倫カップルも多いでしょう。デートをするならばどちらかの車で遠出をすることが多く、自分たちの地元で会うことはほとんどありません。
最初から不倫相手を探すときにあまり家が近くないという条件で相手を選んでいる不倫妻もいます。
連絡を取り合う時間を決めている
いつもほったらかしにしていたのに急にスマホを手離さなくなったり、夜遅くにスマホが鳴ったりして家族に不審がられるのを避けるために、連絡を取り合う時間を決めるのは基本。相手も自分も家族が周りにいない時間に連絡を取り合うようにして、それ以外の時間はスマホに触れないようにしています。
もちろん会う時間も平日の昼間や家族のいない夜に限るなど、バレないために鉄壁のガードを固めています。
架空の友人を作る
不倫をしていて困るのが、不倫相手とどこかに遠出をしたり、旅行に行きたい時。そんな時は架空の友人を作ったり、学生時代の友人などあまり旦那の知らない友人の名前を出して、アリバイに利用します。
旦那も知っている友人や近いところに住んでいる友人は、一緒に出かけているといった日にばったり近所で旦那と出くわしたり、旦那が連絡を取ろうとする危険性があるのでアリバイには不向きです。
きれいごとを言っても不倫は不倫!
ここまで不倫妻の実態について掘り下げてきましたが、どんな理由があろうと、不倫は倫理に反しているということを忘れてはいけません。自分の家族や周りの人、そして相手の家族を傷つける最低の行為です。バレなければ誰も傷つかないということも絶対にありません。ドラマでも不倫の行く先はほぼ破滅ですよね。
監修者「齋藤緑子」のまとめ
ただ不倫妻を最低、という一言で片づける前に、理解はできないとしてもちょっとその心理に触れることで、いつか自分が結婚した時の反面教師にしてもいいかもしれませんね。